飽波神社(藤枝市)概要: 飽波神社は静岡県藤枝市藤枝に鎮座している神社です。飽波神社の創建は仁徳天皇6年(316)、飽波郷の守護神として勧請されたのが始まりと伝えられています。
当時の境内の麓からは霊水が湧き出で多くの人々の病を治した事から湧波と呼ばれ、これが転じて飽波井神社や湧波神社等とも呼ばれました。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載された式内社として古くから崇敬されてきました。
永禄から元亀年間(1558〜1573年)にかけての武田家侵攻の兵火により多くの社殿、社宝、記録などが焼失し一時衰退しますが、その後小祠のみが再興され江戸時代中期の正徳5年(1715)に本格的な社殿が再建され社領3石4斗が安堵されています。
古くから神仏習合し川瀬岐大明神や川関大明神などと呼ばれていましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色が一掃され社号を飽波神社に復し明治6年(1873)に郷社、明治40年(1907)に神饌幣帛料供進社に指定されています。
飽波神社拝殿は入母屋、銅板葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、本殿は覆い屋内部の為に不詳。飽波神社の境内一帯は神域として古代からの照葉樹林が保たれ豊富の樹種が現在も形成している事から9273uが昭和60年(1985)に静岡県選定「ふる里の森」百選に選定されています。
祭神は少彦名命。配祀は瀬織津姫命、蛭子命、天忍穗耳命。例祭:毎年10月第一土・日曜日。例大祭:三年毎(10数台の山車が町内を練り歩く)。
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