善龍寺(御殿場市)概要: 向雲山善龍寺は静岡県御殿場市中畑に境内を構えている浄土宗の寺院です。善龍寺の創建は正蓮社念誉真公上人が開いたのが始まりと伝えられています。
当初は富士山中にある八ッ沢にありましたが、延徳元年(1489)に火災により多くの堂宇が焼失したことで衰退し、宝永4年(1708)に現在地に移されました。
寺宝である喚鐘は寛延2年(1749)に鋳造されたもので高さ66cm、直径37cm、重量約34kg、元々は富士山山頂に鎮座する浅間大神宮に寄進されたものでしたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され為、信者達が善龍寺に移されました。太平洋戦争時には供出が強要されましたが鋳潰は免れ戦後境内に戻され、現在は御殿場市指定有形文化財に指定され境内に安置されています。
山門は切妻、銅瓦棒葺き、一間一戸、薬医門。本堂は木造平屋建て、入母屋、銅瓦棒葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。山号:向雲山。院号:浄心院。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-御殿場市教育委員会
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