修善寺ハリストス正教会顕栄聖堂概要: 修善寺ハリストス正教会顕栄聖堂は明治45年(1912)にニコライ大主教(ニコライ・カサートキン:ロシア人、日本に正教を伝道した人物で日本正教会の創建者。)の病気平癒を祈願して建てられた建物で、木造2階建、外壁は白漆喰仕上げ、縦長の上げ下げ窓の採用、軒下の持ち送り、尖塔屋根塔屋、主要開口部上部のファンライト(半円形欄間)など当時の洋風建築の要素を取り入れています。
聖堂内部にある聖障や聖器物は、旅順にあったロシア正教会のものを復元した物でニコライ大主教に託さたと言われ、聖所にある十字架の聖像は「山下りん(ペテルブルクに留学後日本最初のイコン画家となり明治時代に活躍した人物)」の筆となされます。明治時代に建てられた木造洋風教会建築の遺構として貴重な存在で昭和60年(1985)に静岡県指定有形文化財に指定されています。
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