仏光寺(伊東市)概要: 海上山仏光寺は静岡県伊東市和田2丁目に境内を構えている日蓮宗の寺院です。仏光寺の創建は健治元年(1275)、当地の地頭伊東朝高が死去した際、家臣である綾部正清が朝高の菩提を弔う為、朝高宅邸跡に妙法華院を開いたのが始まりとされます。
伊東朝高は幕府から派遣された地頭でありながら、幕府から疎まれ伊東に流された日蓮宗の開祖日蓮に帰依し、重病になると病気平癒の祈願を頼み、念願成就すると海中から出現した釈迦仏を日蓮に贈っています(その釈迦仏は日蓮が生涯、身を離さず持ち歩いていた事から「随身仏」と呼ばれ現在でも京都の本国寺で大切に守られています)。
朝高は日蓮から法名日預を賜り、日蓮宗の寺院を建立すると約定し、その寺号も日蓮から妙法華院と命名されていましたが、それを果たせず健治元年に亡くなり綾部正清が引き継ぎました。境内には朝高と正清の墓碑が建立されている他、海中で釈迦仏を拾い上げた漁師の子孫が六角堂を寄進しています。山号:海上山。宗派:日蓮宗。本尊:日蓮聖人奠定の十界曼荼羅。
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