鼓楼(久能山東照宮)概要: 久能山東照宮鼓楼は元和4年(1618)に建てられたもので、入母屋、銅瓦葺、桁行3間、梁間2間、袴腰付、外壁は主要構造体が朱色で塗られ、屋根廻りの組物や彫刻などが極彩色で彩られ、瓦の軒先や垂木の小口、高欄の金物などが金が使用され、袴部は石積になっています。当初、久能山東照宮は神仏習合の形態を持っていた為、この建物には梵鐘が釣り下がっていましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令とその後の廃仏毀釈運動により仏式が廃され、改めて明治6年(1873)に旧幕臣であった小島勝直氏が江戸城にあった太鼓を奉納し鼓楼となりました。久能山東照宮鼓楼は大変貴重な事から昭和30年(1955)6月22日に国指定重要文化財に追加指定されています。
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