楽寿園(三島市)概要: 楽寿園は約1万4千年前の富士山の火山活動により流れ出た三島溶岩流の末端にあたり、溶岩流が固また特殊な地形と富士山の雪解け水が湧き出る小浜池やせりの瀬、はやの瀬などが独特な景観を創り上げています。明治23年(1890)小松宮彰仁親王が三島別邸である楽寿館を設けると周囲を池泉回遊式庭園として整備され背後には数十種類の樹木を植樹、現在は自然林などを含め約160種の植物が確認されます。
その後、明治44年(1911)に韓国王世子李垠の別邸となり(その時は昌徳宮と称した。)、昭和2年(1927)に緒明圭造が所有、昭和27年(1952)に三島市が購入しています。楽寿園は三島溶岩流や富士山の湧水といった自然と庭園や別荘といった人工物が見事に調和した貴重なものとして昭和29年(1954)に国指定天然記念物及び名勝に指定されています。又、楽寿園では昭和30年代半ばから湧水の量が激減し、特に小浜池では富士山の雪解けの時期でも満水にならい場合もあり環境保全の点で危惧されています。
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