三嶋暦師の館(三島市)概要: 三嶋暦師の館は静岡県三島市大宮町に位置しています。元の家主である河合家は古くから暦師と呼ばれる暦の編集、印刷、販売を生業にした家柄で三嶋大社の社家でもありました。現在の建物は、安政地震(1855〜1860年)によって倒壊した後、当時の韮山代官江川氏によって十里木の関所の建物を移築したもので、木造平屋建て、切妻、桟瓦葺、桁行9間半、梁間4間半、建築面積218u、正面中央付近には、むくり屋根に式台付の玄関があり格式のあった関所建築の名残が見られます。
旧河内家住宅(三嶋暦師の館)は江戸時代末期に建てられた社家建築の遺構として貴重で、「造形の規範となっているもの」との登録基準を満たしている事から平成18年(2006)に国登録有形文化財に登録されています。現在は三嶋暦師の館として当時の三嶋歴の資料が展示され、内部が一般公開されています。
|