| 賤機山古墳（静岡市）概要： 賤機山古墳は静岡県静岡市葵区宮ヶ崎町に位置しています。賤機山古墳は６世紀後半に築造されたと推定される円墳で直径約３２ｍ、高さ約７ｍの規模を持っています。古くから知られた存在で江戸時代に編纂された駿河国志や駿河記に石棺や石室、刀など賤機山古墳の事が記されています。中央に設けられた横穴式石室は長さ約６．５ｍ、高さ約３．８ｍ、奥壁幅約２．６ｍの大きさで内部には棺身長２．５ｍ、幅１．１ｍの家型石棺が安置されています。
賤機山古墳の副葬品は石棺内部が盗掘されていたものの、土師器、須恵器、武具（挂甲）、馬具（金銅製歩揺付飾金具、鞍金具）、武器（大刀、鉄鏃）、装身具（金銅製冠帽、金環）、鉄製工具、六鈴鏡などが多数出土し、当時この地方を支配した有力豪族の墳墓と推定されています。賤機山古墳は大変貴重な事から昭和２４年（１９４９）に国指定史跡に指定されています。
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