和田寿老人の湯(伊東温泉)概要: 和田寿老人の湯の前身である和田湯は 慶長3年(1598)、伊東の地主として名を馳せた下田氏が湯小屋を設けたのが始まりとされます。伊東温泉では最古の温泉(伊東温泉の発見は不詳ですが貞観年間に藤原資範が入浴したとの記録があります。)とされ伊東三湯(和田湯、 出来湯、猪戸ノ湯)に数えられました。慶安3年(1650)には病弱だった3代将軍徳川家光の為に源泉をお汲みあげが行われました。家光がその温泉に浸かると次第に健康を取り戻したことから、その効能が広く知られるようになり将軍献上の湯として高い格式を誇りました。昭和11年(1936)には俳諧である種田山頭火も和田湯に入湯しており「 伊豆は生きるにも死ぬるにもよいところである。伊豆は至るところに花が咲いて湯が湧く、・・・大地から湧きあがる湯は有難い。」と日記に記しています。泉質は単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)44.1度、無色透明無味無臭。効能はリウマチ・神経痛・運動器傷害・疲労回復など。
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