深根城(下田市)概要: 深根城は静岡県下田市堀之内に位置する中世の山城です。深根城は室町時代の延徳3年(1491)、関戸播磨守吉信が築いたとされます。その年、北条早雲が足利茶々丸を急襲し自害させたことで堀越公方が滅び、多くの国人が早雲に組するなか吉信は深根城に立て籠もり最後まで抵抗したと言われています。
伝承では自害したと思われた茶々丸はこの地まで落ち延び吉信と共に戦ったとも云われ付近には茶々丸の墓と伝わる墓碑が建立されています。明応7年(1497)深根城が落城すると北条早雲の伊豆統一がなされ、軍事的に重要性が失われた深根城は廃城になったと思われます。現在、城の跡地は畑地や民家、山林となり明確な遺構は少なくなっています。深根城跡は中世の城郭跡として貴重な事から昭和51年(1976)に下田市指定史跡に指定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-下田市教育委員会
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