【 横須賀城 】−横須賀城は戦国時代の天正6年(1578)に徳川家康が家臣である大須賀康高に命じて敵方(武田勝頼)に落ちた高天神城を奪還する拠点として築いた城郭です。天正9年(1581)に高天神城が落城すると横須賀城が当地域の中心的な存在として機能するようになりました。江戸時代に入ると横須賀藩が立藩し、藩主居館と藩庁が整備され、城下町が町割りされました。国指定史跡。
【 清水家住宅 】−清水家住宅は静岡県掛川市西大渕に位置する町屋建築です。清水家は代々八十郎を世襲した旧家で、江戸時代中期の元禄年間(1688〜1704年)に伊勢国(現在の三重県)から当地に移り住み、豪商だった来家多七の番頭となり実力をつけました。その後、横須賀は太平洋に接する海上交通の要衝だった事から廻船問屋として多種多様の物資を消費地だった横須賀城下に運び込み大きな財を成しました(現在は地震の影響により陸地化しています)。さらに、横須賀藩主の信任を得ると御用達商人として重用されるようになり、藩の財政を支え普請事業にも大きな役割を担いました。明治時代に入ると実力者が認められる特定郵便局に指定され主屋はその局舎として利用され、唐破風の玄関屋根には郵便局のマークが施され当時の名残が見られます。
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