東福寺(西伊豆町)概要: 照嶺山東福寺は静岡県賀茂郡西伊豆町中に境内を構えている臨済宗建長寺派の寺院です。東福寺の創建は天福元年(1233)、弘法大師空海の旧跡に真言宗の寺院を建立し年号から天福寺と称したのが始まりと伝えられています。当初は澤田ヶ原にありましたが災害の為、中の島に移り、さらに嘉元2年(1309)に境内を現在地に移し永和3年(1337)に災害で大破し再び衰微しました。慶永2年(1395)に再興され真言宗から臨済宗に改宗しましたが、再び衰微し、文明18年(1486)に山本盛季が再興、寺号を現在の東福寺に改称しています。
東福寺本堂は寄棟、銅板葺き、平入、正面1間千鳥破風向拝付、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、天井に施されたと五百羅漢、八方睨みの龍は大正末期に仏師、田村利光(酒豪だった事から「のん兵衛安さん」の愛称。)により漆喰で描かれたもので、当地方に伝わる左官技術の集大成とも言える秀作とされます。山門は入母屋、桟瓦葺、一間一戸、四脚鐘楼門、高欄付。伊豆八十八ヶ所霊場八十三番札所(御詠歌:松照らす 嶺は菩薩の寺川や 谷まで法の まひるなりけり)。山号:照嶺山。宗派:臨済宗建長寺派。本尊:阿弥陀如来。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(由来)-照嶺山東福寺
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