松月院(伊東市)概要: 桃源山松月院は静岡県伊東市湯川に境内を構えている曹洞宗の寺院です。松月院の創建は寿永2年(1183)、銀秀によって開かれたのが始まりとされます。
当初は真言宗の寺院で松原村にありましたが、慶長12年(1607)宗銀大和尚により曹洞宗に改宗され、当寛文6年(1666)洪水により大破、宝永3年(1706)に亀丹大和尚により現在地に移りました。
境内に祀られている弁財天像(伊東七福神)は貞享2年(1685)に村人が怪しく光る地面を掘り起こして発見したもので、その地からは温泉が滾々と湧き出た事から弁天の湯と呼ばれています。
又、この弁才天に願をかけ御百度参りをした「お光(中伊豆冷川にあった東向寺檀家平井信友の娘)」は念願成就し国津藩主藤堂高久の側室となり4代藩主となる藤堂高睦を産んだと伝えられています。
境内からの眺望がよく月見と花見の名所として知られ数多くの文人墨客が訪れ、山本六丁子の句碑「 人と生れ 日本に生れ 月と華 」や雨海の筆塚が建立されています。木下杢太郎(伊東市出身の文学者)の実家である太田家の菩薩寺でもあり度々当寺を訪れています。伊東七福神:弁財天。宗派:曹洞宗。山号:桃源山。本尊:釈迦如来。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(松月院と弁財天の記)-桃源山松月院
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