海蔵寺(南伊豆町)概要: 瑞雲山海蔵寺は静岡県賀茂郡南伊豆町入間に境内を構えている臨済宗建長寺派の寺院です。海蔵寺の創建は不詳ですが当時は天台宗の寺院で南伊豆の中木地区にあったと伝えられています。天文年間(1532〜1555年)、英仲(鎌倉興禅寺の僧)は臨済宗に改宗し再興、さらに弘治年間(1555〜1558年)に光厳珀が現在地に境内を移しています。境内には明治7年(1874)に沈没したフランスマルセーユ港郵便船ニール号の犠牲者(行方不明者55名、死者31名)の招魂碑が建立されています。
海蔵寺山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、四脚門。本堂は木造平屋建て、寄棟、桟瓦葺き、平入、桁行7間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。本尊は行基菩薩が自ら彫り込んだと伝えられる弥勒菩薩坐像。伊豆八十八ヶ所五十九番札所(御詠歌:三つの会の その暁は 遠くとも 波にいるまの 月をながめむ)。伊豆横道三十三観音第三十番札所。伊豆七福神:布袋尊。山号:瑞雲山。宗派:臨済宗建長寺派。
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