浄泉寺(松崎町)概要: 清水山浄泉寺は静岡県賀茂郡松崎町松崎に境内を構えている浄土宗の寺院です。浄泉寺の創建は応永21年(1414)、岌嘆上人が開いたのが始まりと伝えられています。江戸時代に入ると幕府から庇護され3代将軍徳川家光から寺領10石2斗の朱印状を賜わっています。浄泉寺本堂は安永9年(1780)に再建されたもので入母屋、桟瓦葺、平入、正面に一間唐破風向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、内部の欄間には十六羅漢像の透し彫りがあります。正面の山門は一間一戸の鐘楼門で入母屋、桟瓦葺、木部朱塗り、高欄付、文化7年(1810)に廻船問屋長谷川傅太郎が寄進したと伝えられるものです。
同じく経堂も傅太郎が寄進したもので、木造平屋建て、宝形造り、桟瓦葺き、桁行3間、梁間3間、外壁は真壁造りし白漆喰仕上げ、腰壁は縦板張り、木部朱塗り、内部には一切経が収納されている六角輪蔵が設置され、彫刻は松崎町出身の石田半兵衛が手掛けています。浄泉寺本堂裏手にある庭園は伊豆の3名園に数えられるものです。伊豆八十八ヵ所霊場第七十八番札所(御詠歌:ありがたや 浄き泉の寺に来て おがむ心は 浄土なるらむ)。山号:清水山。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
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