御前崎灯台概要: 御前崎は遠州灘と駿河湾を分ける海上交通の要衝で、座礁事故が度々起こる難所としても知られていました。江戸幕府は寛永12年(1635)に見尾火燈明堂を建設し夜間の航海の安全に努め、幕府崩壊後も改めて灯台設置が必要とされました。明治5年(1872)にはイギリス出身で灯台設計の第一人者とされたリチャード・ヘンリー・ブラントンに設計を依頼し明治7年(1874)に完成しています。日本初の回転式の一等閃光レンズを擁していましたが、昭和20年(1945)の太平洋戦争の際、アメリカ軍の砲弾により大きく損傷しレンズも大破しています。昭和24年(1949)に復旧工事が完成しレンズは第3等大型フレネル式レンズに変更しています。日本の灯台史にとって大変重要な存在であることからAランクの保存灯台に指定され日本の灯台50選に選定されています。
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