長楽寺(藤枝市)概要: 青龍山長楽寺は静岡県藤枝市本町に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院です。長楽寺の創建は諸説ありますが伝承によると、平安時代末期の仁安年間(1166〜1168年)当地の有力者、粉川長者が善政を敷いた為、成仏できなかった青龍が屋敷に住み着き、成仏出来るように長者に頼みました。そこで長者は御堂を建立し境内に「真薦が池」を設けて青龍の住みかにしたと伝えられています。その後、蘭渓道隆大覚禅師を招き臨済宗の寺院として開山し境内には七堂伽藍が建立され寺運も隆盛したそうです。鎌倉時代末期の正中年間(1324〜1326年)、芝巌徳香を招き中興開山、中世は今川家の庇護から寺領を広げ、豊臣家政権下では450石を有していました。江戸時代には寺領が減少しますが、朝鮮通信使の宿泊所や田中藩(藩庁:田中城)の藩主土屋家の香花所などの格式を得ています。山号:青龍山。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:釋迦牟尼如来。
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