応声教院(菊川市)概要: 松風霊山護国本寺応声教院は静岡県菊川市中内田に境内を構えている浄土宗の寺院です。応声教院の創建は平安時代の斉衡2年(855)、文徳天皇の勅願により比叡山延暦寺(滋賀県大津市坂本)の名僧茲覚大師円仁により開かれたのが始まりと伝えられています。
当初は天台宗の寺院で天岳院と称していましたが承安5年(1175)に法念上人がこの地を訪れた際、浄土宗に改宗し、寺号を応声教院に改めたとされます。
法念上人は恩師である皇円阿闍梨が桜ヶ池の竜神となり衆生救済したことから、桜ヶ池に参拝しその後、この地で教えを説いたことから応声教院は桜ヶ池の奥の院とされ闍梨伝説の縁起書や歯吹如来像など皇円阿闍梨や法念上人縁の品々が伝わっています。
応声教院山門は寛永3年(1626)、2代将軍徳川秀忠が母親の菩提を供養する為、開かれた宝台院(静岡市)の大門として建てられたもので、切妻、本瓦葺、八脚単層門、桁行3間(7.80m)、梁間1間(3.63m)、棟梁は日光東照宮(栃木県日光市)を手懸けた甲良豊後守が担当しています。大正7年(1918)に宝台院から現在地に移され昭和29年(1954)に国指定重要文化財に指定されています。
遠州十二支守護仏霊場:辰(普賢菩薩)。山号:松風霊山。寺号:護国本寺。院号:応声教院。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来(歯吹阿弥陀如来)。
八脚門を簡単に説明した動画
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