城岡神社(沼津市)概要: 城岡神社は静岡県沼津市大手町3丁目に鎮座している神社です。城岡神社の創建は不詳ですが三枚橋城(後の沼津城)の時代から本丸から見て北東(鬼門)に位置し鬼門鎮護の社として鎮座していたと伝えられています。文政7年(1824)、当時の沼津城主水野忠成が社殿を造営した際、第11代将軍徳川家斉から伏見稲荷大社(京都府京都市伏見区)の分霊を拝領し、改めて沼津城の守護神としました。
社号も「稲荷神社」に改めると例祭の際には庶民にも境内を開放し参拝出来るように取り計らったとされます。明治時代に入り廃藩となり沼津城も廃城となりましたが、神社は町内の守護神として残され、明治7年(1874)には日光東照宮(栃木県日光市)の分霊(東照大権現)を相殿とし明治36年(1903)に現社号である「城岡神社」に改め、昭和39年(1964)には出雲大社(島根県出雲市)の分霊を勧請しています。
又、城岡神社境内は沼津城の二の丸にあたり、明治維新後に徳川宗家が駿河府中藩(静岡藩)に移封になると二の丸御殿を利用して沼津兵学校(徳川家兵学校、沼津学校)が開校し旧幕府陸軍の幹部の招聘や幕府が所有していた書跡や器械を活用し当時としては最高水準の教育が行われました。祭神:宇迦之御魂神、東照大権現、大国主之命。
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