蛇石(伊豆の国市)概要: 毘沙門堂の参道に点在する七つ石 の1つで、硯石や鏡石などの別称もあります。案内板によると「 蓮華座に乗る月輪中に、刷毛書きの書体で種子・アを平底彫りにしていますが、石が傾いたため種字も傾いてしまっています。アは、一般に胎蔵界大日如来の種子として用いられますが、「通種子」として、全ての仏をも表します。書体や彫り方は、鎌倉時代前期の特徴を備えています。江戸時代後期に著された「槃遊餘録」には蛇石来訪の記録があって、弘法大師の筆と伝えていたことが分かります。この石には白蛇が棲んで、里人を怖がらせていましたが、国清寺の高僧がこの岩に封じ込めたという伝説が残されており、蛇石の名の由来となっています。また、蛇石裏の石祠には乾元2年(1303)銘の地蔵石仏○があり、市指定文化財に指定されています。また、他の2つの地蔵は延享4(1747)と天保2(1831)に祀られたものです。灯篭は文政5(1822)のものです。」とあります。
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