定輪寺(裾野市)概要: 桃園山定輪寺は静岡県裾野市桃園に境内を構えている曹洞宗の寺院です。定輪寺の創建は不詳ですが清和天皇の皇子貞純親王が開いたのが始まりと伝えられています。当初は真言宗の寺院でしたが永享12年(1440)に曹洞宗に改宗されました。定輪寺は室町時代に活躍した連歌師飯尾宗祗の寺院として知られ、文正元年(1466)と文明3年(1471)の2度当寺に滞在したことがあり、文亀2年(1502)越後から帰途中に箱根湯本で死去すると定輪寺に埋葬されることになりました。
定輪寺境内には墓地から移された宗祗の五輪塔と「なべて世の風をおさめよ神の春」、「世こそ秋ふじはみゆきの初嵐」の句碑が建立され貴重な事から昭和51年(1976)に裾野市指定史跡に指定されています。山門は入母屋、銅瓦棒葺き、三間一戸、八脚単層門、左右には仁王像が安置されています。本堂は木造平屋建て、寄棟、銅板葺き、平入、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、内陣には本尊となる釈迦如来像が安置されています。山号:桃園山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦如来。
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