厳島・稲荷社(久能山東照宮)概要: 厳島・稲荷社は久能山東照宮の末社で楼門の向かって右側(東側)に鎮座しています。稲荷社の創建は不詳ですが、江戸時代以前から久能山の山頂にある愛宕神社の傍らに鎮座していたとされます。明治17年(1884)の暴風雨により社殿が大破した為、現在地に遷座しました。厳島社の創建は不詳ですが、元々は弁財天を祭る仏教色が強い存在でしたが明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され、弁財天と同神とされる市杵島姫命が勧請され厳島神社と社号を改めています。現在は向かって右側が厳島社、左側が稲荷社の合殿となっています。社殿は二間社流造、銅板葺、見世棚造、外壁は真壁造板張り木部朱塗り。厳島神社は市杵島姫命(宗像三女神)、稲荷神社は保食神(稲荷神)が祀られています。
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