勘助井戸(久能山東照宮)概要: 勘助井戸は久能山東照宮の参道沿いに位置しています。 案内板によると「 甲斐の大名、武田信玄の軍師、山本勘介が掘ったと伝えられる井戸で、およそ33メートルの深さがあります。」とあります。久能山東照宮の境内は平安時代に創建された久能寺があった所で、中世以降は武装化し、城砦となっていました。南北朝時代には南朝方の入江駿河守や中野掃部助が利用し、永禄12年(1569)に武田信玄によって本格的な城郭として大改修し久能山城と呼ばれるようになりました。久能山城は天正10年(1582)に徳川家康に包囲され開城し徳川家の持城となりましたが、武田三名城の1つとして数えられています。この井戸が山本勘介が掘ったものかは不明ですが久能山城の二の丸東隅に位置し重要な井戸だったと思われます。
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