玉泉寺(下田市)概要: 瑞龍山玉泉寺は静岡県下田市柿崎に境内を構えている曹洞宗の寺院です。玉泉寺の創建は不詳ですが真言宗の草庵として開かれたの始まりとされ天正10年(1582)に一嶺俊栄が曹洞宗に改宗しています。安政元年(1854)、下田追加条約によって玉泉寺の境内がアメリカの休息所に定められると安政3年(1856)にアメリカ総領事タウンゼント・ハリスの居住地となり安政6年(1859)まで総領事館となりました。
玉泉寺本堂にはハリスの居室、通訳だったヒュースケンの居室、事務室、境内には黒船ペリー艦隊船員の墓、ロシアディアナ号船員の墓、屠牛供養塔(ハリスが滞在中に屠殺した牛の供養塔)などがあり、当時の外交の中心舞台として歴史的に非常に意義が深く大変貴重な事から昭和26年(1951)に国指定史跡に指定されています。山門は切妻。桟瓦葺き、一間一戸、四脚門。本堂は木造平屋建て、寄棟、銅板葺き、平入、桁行8間、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。山号:瑞龍山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦如来。
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