天神神社(下田市)概要: 天神神社は静岡県下田市蓮台寺に鎮座している神社です。 天神神社の前身とも言える蓮台寺は天平勝宝3年(751)行基菩薩が開いたのが始まりと伝えられています。承久年間(1219〜1221年)に蓮台寺は廃寺となり、本尊とされる大日如来像が大日堂に移されると神仏習合し天照大神として信仰されるようになります。正徳年間(1704〜1715年)に社殿を再建する際、拝殿右側に鎮座していた天神(菅原道真の分霊)を合祀し、明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され天神神社として独立しています。
天神神社の社宝である大日如来座像は鎌倉時代初期に運慶が製作されたと伝えられるもので高さ3尺8寸(114.0cm)、漆箔仕上げ、寄木造、桧材、彫眼、南伊豆を代表する仏像として大変貴重な事から大正9年(1920)に国指定重要文化財に指定されています。又、江戸時代初期に製作されたと推定される四天王立像(増長天像:平安末〜鎌倉初、像高130.0cm、桧材、一木造、彫眼・多聞天像:平安末〜鎌倉初、像高131.0cm、桧材、一木造、彫眼・持国天像:江戸時代・広目天像:江戸時代)が昭和56年(1981)に下田市指定文化財に指定されています。祭神:菅原道真。
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