若一王子神社(牧之原市)概要: 若一王子神社は静岡県牧之原市大沢に鎮座している神社です。若一王子神社の創建は不詳ですが平安時代から祭られていたとされ、鎌倉時代には相良荘の一之宮として広く住民達に崇敬されていました。現在の本殿は寛政元年(1789)に再建されたもので、熊野造(隅木入春日造)、桧皮葺(本殿は覆屋内部にある為直接は見られません)。江戸時代中期の神社本殿建築の遺構で、当地方では珍しい造りを継承していることから昭和41年(1966)に牧之原市指定文化財に指定されています。
若一王子神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行4間半、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。例祭は毎年9月敬老の日を含む3連休。祭神:若一王子(若一王子は熊野十二所権現の五所王子の第一位。熊野本宮大社・熊野速玉大社では第4殿、熊野那智大社では第5殿に祀られている神)。
案内板によると「本社の造り方は、熊野造り(隅木入春日造)屋根はこけら葺でこの地方では数少ない建物です。もと園村の氏神で、平安時代から祀られ、鎌倉時代には、相良荘一ノ宮として大そう崇められたもんです。本殿は寛政元年(1789)6月造り替えられ、木鼻や、蟇股は以前の古材が使われております。この組物様式は古風な格調の高い作例であります。 牧之原市教育委員会」とあります。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-牧之原市教育員会
|
|