楊原神社(三島市)概要: 楊原神社は静岡県三島市北田町に鎮座している神社です。 楊原神社の創建は不詳ですが当初は駿河国駿東郡香貫村(現在の沼津市)に鎮座していましたが後に三嶋大社の境内に遷座しました。現在も沼津市に延喜式神名帳で名神大社に比定されている楊原神社がありますが、天武天皇9年(680)に駿河国の東の2郡が伊豆国となった時、何らかな理由により伊豆国に必要となり遷座しています(沼津側からみると分霊した)。
伊豆国では四宮として崇敬の対象となっていましたが、二宮である八幡宮が三嶋大社の摂社になった時点で形骸化した為、繰り上げて三宮になっています。元和9年(1623)、3代将軍徳川家光が上洛する際、三島に御殿を建設することになり、現在地に遷座しています。
境内にある蛙石は案内板によると「 蛙石は、神社の入口から見ると、いかにも蛙が向こう向きに座ったような形で置いてある自然石である。昔から「三島の七石」の1つとして宿場に住む人々に親しまれ、愛されてきたという。その形状が親しみ深かったのだろう。 三島市教育委員会 」とあります(※三島七石:山田の鬼石・蛙石・市子石・祟り石・笠置石・蛇石・耳石)。楊原神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行4間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造板張り。本殿は覆屋内部の為不詳。祭神:大山祇神、事代主神。
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