三嶋大社:歴史・観光・見所

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概要・歴史・観光・見所

三嶋大社概要: 三嶋大社の創建は不詳ですが主祭神である三嶋大明神は伊古奈比当ス(三嶋明神の后)と共に三宅島(現 富賀神社)に勧請されたのが始まりと伝えられています。

その後、伊古奈比当スと共に白浜海岸(現 伊古奈比当ス神社)に渡り、さらに大仁町(現 広瀬神社)に遷座しその後、現在地に遷座したと伝えられています。

三嶋大社は伊豆諸島の開発神(伊豆の島々には三嶋大社の御后神や御子神を祀っている神社が建立されています。)だったとされますが天武天皇9年(680)に、駿河国から田方郡と賀茂郡の二郡が分離し伊豆国が立国し伊豆国府が設置されると国府近くに遷座し伊豆国一之宮になったとされます。地名も当初は国府があった事から「国府」と呼ばれてきました。国府が廃され三嶋大社の門前町として発展すると何時しか三嶋と呼ばれるようにになり13世紀末に概ね定着したと推定されています。

格式が高く日本文徳天皇実録によると嘉祥3年(850)に従五位上、仁寿2年(852)に従四位下、日本三代実録によると貞観元年(859)に従四位上、貞観6年(864)に正四位下、類聚国史によると貞観10年(868)に従三位に列しました(康永2年:1343年に編纂された伊豆国神階帳では正一位三島大明神として記載されています)。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳には最高位である名神大社に列し、広く崇敬されるようになります。

特に源頼朝は治承4年(1180)、伊豆に配流されていた際、源氏再興、平家追討の祈願を行い、見事念願成就した為、篤く庇護し社領の寄進や社殿の造営を行い、頼朝の妻である北条政子は梅蒔絵手箱(化粧道具一式34点)を寄進しています。歴代鎌倉幕府将軍も鶴岡八幡宮、二所権現(伊豆山神社・箱根神社)、三嶋大社の3社が特に崇敬の対象として篤く庇護しています。

室町時代に入ると室町時幕府や鎌倉公方が、戦国時代には領主である小田原北条家が庇護し社領の寄進や社殿の造営が行われています。

江戸時代に入ると幕府から庇護され慶長9年(1604)には社領530石が安堵され伊豆国一ノ宮のみならず関東総鎮守、東海随一の名社として諸大名から崇敬されました。

古くから神仏習合し明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され別当寺院だった愛染院をはじめ大徳院、竜宝院、法正院も廃寺となり明治4年(1871)に官幣大社に列しています。

三嶋大社社殿は文永5年(1268)、永仁4年(1296)に火災で焼失し、永享元年(1744)、安政元年(1854)に地震により倒壊しますがその都度再建され、現在の社殿(本殿・幣殿・拝殿)は慶応2年(1866)に再建されたもので本殿は三間社流造、銅板葺、幣殿は銅板葺、桁行3間、梁間1間、拝殿は入母屋、銅板葺き、屋根正面千鳥破風、3間向拝付、桁行7間、梁間4間、3社殿が一体化している複合社殿で彫刻や工法、細工など江戸時代末期に建てられた神社社殿建築の遺構として貴重な存在で国指定重要文化財に指定されています。祭神は大山祇命、積羽八重事代主神。

三嶋大社の文化財
・ 梅蒔絵手箱(化粧道具一式34点)−鎌倉時代−国宝
・ 太刀銘宗忠−鎌倉初期−刃長81.8cm−国指定重要文化財
・ 脇差銘相模国住秋義伊豆三嶋大明神奉拝佐藤松千代貞成−国重文
・ 短刀銘三嶋大明神他人不与之 貞治三年藤原友行−国指定重要文化財
・ 紙本墨書般若心経(源頼家筆)−建仁3年−国指定重要文化財
・ 三嶋大社矢田部家文書−平安時代〜江戸時代−国指定重要文化財
・ 三嶋大社本殿・幣殿・拝殿−慶応2年〜明治2年−国指定重要文化財
・ 三島神社のキンモクセイ−推定樹齢1200年−国指定天然記念物
・ 日本書紀並びに具書−神代上・下巻など−静岡県指定文化財
・ 三嶋大社のお田打−毎年1月7日奉納−静岡県指定無形民俗文化財
・ 三嶋大社舞殿、神門−慶応年間−三島市指定文化財
・ 三嶋大社社叢−三島市指定天然記念物

周辺駐車場マップ

唐門を簡単に説明した動画

【 参考:サイト 】
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-三島市
・ 現地案内板-三島市教育委員会
・ 現地案内板

三嶋大社:写真

三嶋大社
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