天照皇大神社(伊東市)概要: 天照皇大神社は静岡県伊東市芝町に鎮座している神社です。天照皇大神社の創建など詳細は不詳ですが社号から天照大御神が勧請されたと思われます。
歴代領主から庇護を受けていたようで、天正16年(1588)に社殿を造営した際の軒札には「願主地頭古屋周防守資吉 豆州東浦伊東郷代官中村若狭守吉勝 名主下田新左エ門」記載がされています。詳細は勉強不足の為判りませんが、小田原北条氏の重臣大道寺資親の旗下に河越衆として資吉古屋周防18貫とあり、たぶん同一人物と思われます。一方、中村吉勝も小田原北条氏の家臣団に名を連ねています。
天照皇大神社は古くから神域だった為、古木大木が多く社叢は貴重な事から昭和42年(1967)に静岡県指定天然記念物に指定されています(特にスダジイの大木が60本以上は貴重とされます)。
天照皇大神社本殿は元禄9年(1696)頃に建てられたもので一間社流造、江戸時代中期の神社本殿建築の遺構として貴重なことから昭和54年(1979)に伊東市指定文化財に指定されています。拝殿は木造平屋建て、切妻、桟瓦葺き、平入、桁行3間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り。祭神:天照皇大神。
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