木下杢太郎生家(伊東温泉)概要: この建物は明治40年(1907)に建てられたもので土造2階建、寄棟、桟瓦葺、平入、正面1階に1間程の下屋が張り出し、腰壁は海鼠壁で仕上げられています。
家主は江戸時代からの商家(太田家)で「米惣」を屋号を掲げ、医学者(東京帝国大学教授、皮膚科、ハンセン病研究、レジェン・ドヌール勲章受賞)、詩人(「食後の唄」、「荒布橋」、「クウバ紀行」)、劇作家、翻訳家(「日本遣欧使者記」)、切支丹史研究家(「えすぱにや・ぽつがる記」)でもある木下杢太郎(太田正雄)を輩出しています。
背後にある主屋部分は天保6年(1835)に建てられたもので木造平屋建、桟瓦葺、居室、台所部分は当時のままで、伊東市内最古の民家建築としても貴重な事から昭和45年(1970)に伊東市指定史跡に指定されています。現在は木下杢太郎記念館として整備され杢太郎縁の品々が多数展示されています。
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