大善寺(島田市)概要: 二尊山成就院大善寺は静岡県島田市向島町に境内を構えている浄土宗の寺院です。大善寺の創建は江戸時代初期に青海を名乗る修行僧が当地に草庵を設けたのが始まりと伝えられています。寛永年間(1624〜1643年)に西入法師が当寺を訪れると、大井川で犠牲になった人々の供養を行う為、法師自ら釈迦如来像を彫刻し、本尊として阿弥陀如来像を迎え境内を整備しました。その後衰微しましたが、知恩院(京都府京都市東山区にある浄土宗総本山の寺院)の末寺である大善寺の寺籍を移し、浄土宗の寺院として再興しています。山号:二尊山。院号:成就院。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
大善寺の鐘は島田宿に2時間毎に時間を知らせる為に天明4年(1784)に設置されました。特に、日の出と日の入りの鐘の音は大井川の川越の開始と終了を知らせる合図でもあり住民や旅人達の生活に密着した鐘として知られていました。昭和19年(1944)に第二次世界大戦の折、供出されましたが、昭和48年(1973)に新たに鋳造されました。山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門。本堂は木造平屋建て、寄棟、桟瓦葺き、平入、桁行8間、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。鐘楼は石垣の上に建てられたもので、宝形屋根、桟瓦葺き、外壁は柱のみの吹き放し。山門向かって右側に設けられた閻魔堂に安置されてる閻魔大王座像は信仰の対象となり毎年8月16日の縁日(施餓鬼供養の日)には多くの参拝者が訪れます。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-島田市教育委員会・島田宿:金谷宿史跡保存会
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