大井神社(島田市)概要: 大井神社は静岡県島田市大井町に鎮座している神社です。大井神社の創建は不詳ですが、延喜元年(901)に編纂された三代実録に貞観7年(865)に従五位下に列した事が記載されている古社です。当初は川根本町大沢村に鎮座していましたが、建治2年(1276)大井川の洪水により大破した事に伴い島田に遷座し、慶長9年(1604)に元島田に遷座しました。
元和元年(1615)に御仮屋町に遷座しさらに元禄2年(1689)に現在地に遷座しています。古くから大井川の守護神として大井川流域の住民から崇敬され、最盛期には分社が72社(現在は46社)を擁したとされ近年では安産の神として女性から信仰されています。宝永5年(1708)に正一位、明治5年(1872)に郷社、明治41年(1908)に県社に列しています。
大井神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造板張り。本殿は文久3年(1863)に造営されたもので、三間社流造、銅板葺き、隔板や壁面には名工立川昌敬の彫刻が施されています。例祭である島田の帯祭は、3年毎に行われ、大奴が大太刀に安産祈願の丸帯を下げて行列を組み蛇の目傘をさしながらゆったり舞うように練り歩くもので日本三大奇祭に数えられています。祭神は弥都波能売神、波迩夜須比売神、天照大神。
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