大井川川越遺跡(島田市)概要: 大井川川越遺跡は静岡県島田市河原に位置しています。大井川は幕府から軍事的に重要視されていた為、橋は架けられず徒歩で渡るのが常とされました。その為、体力的や自然環境に大きく左右され川越人足と呼ばれる職業が発達しました。幕府は川越人足を管理する為、元禄9年(1696)には大井川渡渉制度を確立し川庄屋を中心に川越賃銭や記録、川越人足の配置などが組織的に行われるようになりました。現在でも川庄屋が詰めていた「川会所」や川越人夫が札を現金に変える「札場」、川越人夫の詰所である「人足溜場」などが残り、大変貴重な事から名称「島田宿大井川川越遺跡」として昭和41年(1966)に国指定史跡に指定されています。
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