駿府町奉行所(静岡市)概要: 駿府町奉行所は静岡県静岡市葵区呉服町2丁目に位置していました。 駿府町奉行所は、寛永9年(1632)に設置された老中直属の組織で、一般的には城下町の警備や宿場の管理など住民生活と密着いていました。駿府城の大手門に隣接していた事から大手組町奉行所と称され明治維新まで63人の町奉行が赴任し、駿府町奉行所で実績が上がると大坂や京都の町奉行所に抜擢された事から出世の登竜門とも言われました。当初は大手町組と横内組の2ヵ所に奉行所がありましたが元禄15年(1702)に横内組が廃止となり大手組のみとなりました。町奉行の配下には与力8人と同心60人がいてそれらを支える岡っ引きが多数存在し、与力は屋形町稲荷小路に450坪の屋敷が与えられていました。現在は遺構は全くなく跡地は静岡市役所となっています。
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