二加番稲荷神社(静岡市)概要: 二加番稲荷神社は静岡県静岡市葵区西草深町に鎮座している神社です。この地は江戸時代、駿府城の城外守衛として設置された二加番屋敷があった場所です。稲荷神社はその加番屋敷の守護神として勧請されたもので歴代加番によって崇敬庇護されました。明治4年(1871)に廃藩置県が行われると庇護者を失いますが、以後、西草深町の産土神として存続が認められました。
二加番稲荷神社の祭神は豊受昆賣命、猿田彦命、天鈿女命の3柱で、当時安倍川のほとりに鷹が集まった森があった事から鷹森稲荷とも称しています。拝殿は木造平屋建て、切妻、桟瓦葺き、平入、桁行2間、張間2間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造板張り。本殿は一間社神明造風。銅板葺き。境内には天保15年(1844)に奉納された石灯篭があるなど歴史が感じられます。
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