別雷神社(静岡市)概要: 別雷神社は静岡県静岡市葵区七間町に鎮座している神社です。別雷神社の創建は応神4年(273)、勅願により勧請されたのが始まりと伝えられています。その後、境内周辺は「安倍の市」と称する市が立ち商業の中心地として発展したことから大宝3年(703)に「安倍の市」の市神として信仰されるようになりました。又、延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されている大歳御祖神社の論社でもあり(諸説有り)、延喜元年(901)に編纂された三大実録に元慶2年(878)に従五位下に列したと記された岐都宇神火雷神に当たるとも云われています(諸説有り)。
別雷神社は歴代の領主、為政者からも崇敬庇護され、文安2年(1445)には8代将軍足利義政から社領(駿河国有度郡三澤郷、遠江国浜名郡坂上郷、三河国碧海郡那谷踏郷)が寄進され、永禄年間(1558〜1570年)には武田信玄が社殿を造営と社領の安堵、武田家家臣である穴山信君は三十六歌仙を寄進、慶長年間(1596〜1614年)には徳川家康が宝刀(備前長船)を寄進しています。江戸時代に入ると歴代駿府城代や加番などから庇護され、境内は駿府総町中の会所として利用されました。明治時代初頭に発令された神仏分離令を経て郷社に列しています。祭神:別雷神、玉依比賣命。配祀神:保食命、大山咋命、火之迦具突智命、大穴貴命、少彦名命、猿田彦命。
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