正願寺(掛川市)概要: 常住山正願寺は静岡県掛川市仁藤に境内を構えている日蓮宗の寺院です。正願寺の創建は永正10年(1513)に開かれたのが始まりと伝えられています。当初は法華堂と称する草庵でしたが、天文17年(1548)、掛川城の城主朝比奈泰能が日蓮宗の総本山である身延山久遠寺(山梨県身延町)の13世日博上人を招いて開山しています。
江戸時代に入ると歴代掛川藩主から庇護を受け、元和3年(1617)には松平定行が寺領4石を寄進し、延宝6年(1678)には井伊伯耆守直武と生母である玉心院殿が愛染明王を寄進し、井伊家の後ろ盾により諸堂が整備されています。延享3年(1746)、太田資俊(太田道灌の後裔)が掛川藩に入封すると家臣達の菩提寺となり境内には彼らの墓碑が数百基(600〜700基)建立されています。
正願寺山門は切妻、本瓦葺き、一間一戸、四脚門。本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、正面1間唐破風向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ花頭窓付。山号:常住山。宗派:日蓮宗。本尊:十界諸尊。
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